準指導員検定合格体験記



○はじめに


2007年2月25日(日)、4回目にしてようやく準指導員検定に合格できました。
思えば長い4年間でした。検定のために制約されたスキーシーズン、オフトレーニング、学科試験対策、腰痛との闘い等体調管理、職場の理解を得るための努力、所属スキークラブ役員(運営委員)としての苦悩、仕事、クラブ、スキースクール、受検勉強との両立、プレッシャーとの戦いetc。どうしてこんな大変な道に進んでしまったのだろうかと自らの選択を悔やむ事も多々ありました。しかし色々な意味でもうこれが最後と思って受検した崖っぷち4回目の検定。結果として合格できて本当によかったと思います。


○志望動機

2003年3月に1級を取得した後、クラブの仲間に「今後の目標を明確にして引続き努力をしないとせっかく取得した1級の力を維持できなくなるよ。」と言われ、次の目標をどうするか真剣に考えました。具体的な目標としては、スキースクールに入ってアシスタントとなり勉強しながら準指導員の資格を取得する等して指導の道に進むか、スキー技術選手権(県予選)に出場する等して技術を磨きテクニカルプライズ取得を目指すという事です。
私のスキー暦を振り返った場合の特徴は、初スキーは20歳でその時一緒に行った北海道出身の仲間に置き去りにされ、その後4年間スキーをしなかったという経験を持ち、縁あってスキーのできる地域で社会人を出発した私が再びスキーを始めたのは、職場の先輩が初心者の私のために半日付き合って一人でリフトに乗れるようにしてくれたからであり現在までスキーを続けている事につながっていると思います。だからもし目標を立てるなら自分のスキー技術を極めるよりかつての職場の先輩の様に初心者を上手く導ける存在になれれば、そして、スキー仲間を増やしスキーで悩んでいる人を手助けできるようになりたいという事で指導の方向に目標を定め準指導員検定を受検することにしました。

基礎スキーの方向性
バッチテスト  指 導 者 検 定   
クラウン・プライズテスト (正)指導員
テクニカル・プライズテスト 準指導員
(技術志向) (指導者志向)
級別テスト1級
級別テスト2級



○検定への挑戦と挫折

本来は、スキースクールに所属して1〜3年勉強してから受検するのが普通だと思いますが、私の場合技術不足もあり直ぐにはスクールに所属できませんでした。結果的には3回目の受検時からスクールに入れてもらったので、4回目合格にはなりますがスキースクールに所属して2年目というプロセスから考えると順当ではないかと思います。

1回目の受検は目標に向かっての意思表示であり、ともかくどんなものか受けてみるという事で受検しました。無我夢中で取り組みましたが、検定内容の大幅改定(検定種目が指導員と同一)もあり全てが手探り状態で学科の受検対策、体調管理に失敗し風邪をこじらせた中での受検本番となり当然ながら力を発揮できず力不足と相まって不合格。但し講習の成果はあり、結果発表後に頂いた検定結果を記録した紙片とともに担当講師から講評を頂く限りは思ったより良い結果がでており、課題(トップコントロール)も明確になりました。
ゼッケン番号 検   定   結   果   成   績   表(イメージ)   会場 芸北国際(現パインリッチリゾーツ芸北)
実技 テールコントロールの技術 トップ&テールコントロールの技術 トップコントロールの技術 学科 合 否
種目 プルークポーゲン
中回り
整地
シュテムターン
大回り
不整地
パラレルターン
小回り
整地
プルークターン
中回り
整地
パラレルターン
大回り
整地
パラレルターン
小回り
不整地
パラレルターン
中回り
整地
パラレルターン
大回り
整地






評価 × × × × × × × × × × × × × × × × ×
※○は75点以上、3人の検定員がジャッジして2人以上○なら種目としては合格、検定合格には実技7種目(全9種目)と学科の合格が必要。

2回目の受検は、5月からトレーニングを開始してスポーツジムに通い、肉体を鍛え直しました。またクラブの仲間が検定のために2日間合宿をして指導してくれました。課題のトップコントロールも何とか克服しました。有難い事です。学科試験も早くから取組み、学科試験の狙いが指導者として最低限度身につける必要のある知識を幅広く求めるものであることも理解でき、ポイントも整理できました。体調管理も上手くいき検定本番でも充分に力は発揮できました。しかし結果は不合格。しかもあと1種目で1点足らず。課題は指導種目(フルークボーゲン、プルークターン、シュテムターン)でした。クラブの先輩曰く「実践種目がいくらできても指導種目が良くないと決して合格にはならない」と。ただうまいだけでなく初心者を含めて指導するのだから基礎が必要なのである。また制限滑降があまりにも遅いのでトップコントロール技術を使って人並みのタイムを出すように滑りなさいと担当講師より注意を受けました。また、一緒に受検した他のクラブの合格者から内足の使い方がまずいので直すようにとのアドバイスを受けました。ゴールデンウィークは欠点を克服するべく「チャオ御岳」でポールトレーニングになりました。

ゼッケン番号 検   定   結   果   成   績   表(イメージ)  会場 県民の森
実技 テールコントロールの技術 トップ&テールコントロールの技術 トップコントロールの技術 学科 合 否
種目 プルークポーゲン
中回り
整地
シュテムターン
大回り
不整地
パラレルターン
小回り
整地
プルークターン
中回り
整地
パラレルターン
大回り
整地
パラレルターン
小回り
不整地
パラレルターン
中回り
整地
パラレルターン
大回り
整地






18 評価 × × × × × × × × × ×

 3回目の受検は、スキースクールのアシスタントとしての受検となりました。昨シーズンの検定結果が惜しいところまでいった事が評価されたのか念願のスキースクールに入れて頂きました。同じクラブでスクール所属の先輩にシーズン初めの人工雪ゲレンデで1日切替時の内足の使い方、クロスオーバーについての指導を受けました。またスクールで初めて学科の知識を実践することができ、イメージがつかめました。課題の指導種目についても練習する機会を多く持つことができました。正月はクラブの仲間と八方で実践種目を修行し、その他の週末ほとんどスクールに泊りがけで入り、1級検定の前走も模擬検定のイメージで務めました。合格が見えてきましたが、落とし穴がありました。検定直前に仕事で東京日帰り出張をせざるを得ず、蓄積した疲労から検定前日に腰痛(ぎっくり腰)となってしまいました。整体院でテーピングをしてもらい何とか受検できましたが、こんな体調で合格する程検定は甘くはありませんでした。検定会場は1回目と同じパインリッチリゾーツ芸北でしたが、検定斜面は異なり「通称:坂落とし」等の厳しい斜面が選ばれました。腰痛を抱えた状態では急斜面のポジションは後ろになり低速の指導種目ではスムーズな動きができず点を落とし合格とはなりませんでした。
検定が終わって暫くすると嘘の様に腰痛は治りました。今シーズンの合格を確信して頑張ってきたため、しばらくエアーポケットに入った様な気持ちとなりポカンとしていました。検定直後より時間とともに3回目で合格できなかったショックがじわじわと沸いてきて何もする気になれずクラブや周囲の人々ともうまくコミュニケーションがとれず迷惑をかけました。それでも来年を期して思い直しゴールデンウィークは「志賀高原熊の湯」で湯治とポールトレーニング、ナイターで課題のシュテムターン、不整地レッスンをしました。

ゼッケン番号 検   定   結   果   成   績   表(イメージ)  会場 パインリッチリゾーツ芸北
実技 テールコントロールの技術 トップ&テールコントロールの技術 トップコントロールの技術 学科 合 否
種目 プルークポーゲン
中回り
整地
シュテムターン
大回り
不整地
パラレルターン
小回り
整地
プルークターン
中回り
整地
パラレルターン
大回り
整地
パラレルターン
小回り
不整地
パラレルターン
中回り
整地
パラレルターン
大回り
整地






17 評価 × × × × × × × × × ×



○最後の挑戦

 雪不足のシーズンとなり天然雪も検定1週間前になくなってしまい、検定会場が当初の県民の森から急遽パインリッチリゾーツ芸北に変更となり12月に予約していた宿泊予約もキャンセルし、慌しくスキー場のある芸北地区のなじみの宿に電話して宿泊手配しました。
今シーズンは崖っぷちの受検でもあり精神的にも追詰められていました。こうした状況でいかにモチベーションを維持するかが課題でした。5月からスキーに関する本、雑誌、DVDを惜しみなく購入し研究しました。最後は平沢文雄さんのDVDや本も購入しました。その研究に基づき日常生活での歩き方から矯正しアクロス屋内トレーニングやインラインスケートで自分の身体の動きを修正していきました。それには友人知人のビデオ撮影やアドバイスが役立ちました。また学科の勉強対策として現在のスキー教程の理論の基になっている市野聖治さんの「カービングスキー革命」「カービングスキーの科学」を一読しました。
毎年秋作成するスキースケジュールでは体調管理に失敗した昨年の反省から無理のない計画を立てました。仕事(案件受注と納品工事、出張)、会社行事、クラブ行事、スキースクール当番、養成講習会と自主練習を如何に検定で力が出せるように調整していくかがポイントでした。
 今年の養成講習会(実技)は検定浪人生向けのコースである特別養成コースを選択しました。理論は昨年受講しているのと仕事との兼ね合いもあり無理をせず受講免除をうまく使いました。みんな2回目以上です。メンバー5人は皆顔見知りです。みんな合格必勝で臨んでおり結束力もできお互いに疑問点や問題点をぶつけ合いモチベーションは維持できました。担当講師の説明は軸足の作り方操作方法、重心移動を中心にしたシンプルなもので自分の抱いていた問題点解決に大変役立ちました。クラブ行事の幹事は年内のみとさせて頂き他の役員へお願いしました。クラブ行事では行事の度に元国体選手の大先輩にしっかり見て頂きアドバイスを頂きました。自主練習は年末年始の八方遠征のみでしたが雪不足の中色々と自分の考える滑りを試して仲間にビデオ撮影してもらいました。スキースクールは雪不足で当番が少なくなりましたが、全ての滑りのベースとなる指導種目を中心に多くの先輩方にご指導を頂きました。
少ないバッチバッチテストの前走もさせて頂きました。仕事は昨年以上に忙しくなりシーズン中に長崎、東京、大阪と出張が入りました。お客様に検定についてご理解頂きスケジュール調整させて頂きました。しかし納期のための残業と帰宅後の学科の勉強、平日泊りがけの出張と週末のスキーというハードスケジュールをこなす中予想以上に身体は疲労していたようで、2月初旬少し早めの腰痛となりスキーを2週間休みました。整体院でテーピングや予防マッサージをマメに行い、友人の勧めに従い最後は疲労回復のためにベッカムやハンカチ王子で話題となった酸素カプセルに2度入りました。4回目にして初めて検定前日から休暇を頂き夕方スキー場でコース状況の下見をして宿に入りました。ゲレンデは人工雪で固めたものでしたが、気温の影響でワサワサでした。
今シーズン購入したり、参考にした書籍、DVD、ビデオの一部です。 正月に仲間と行った白馬八方尾根スキー場(兎平)


○検定試験の状況


<1日目>
前日から民宿に宿泊しているので、朝4時起きで福山から車を飛ばして検定会場に向かう必要もなく、昨夜学科の勉強をして12時に就寝してぐっすり眠って7時に起床して朝食を食べて宿のおばちゃんに見送られながら、前夜しっかりとワックスがけをした板を車に載せて車で宿から5分の検定会場に向かいました。駐車場で受検仲間に挨拶をして国際ロッジで受検手続きとゼッケンを受取り検定コースの国際ゲレンデジャイアントコースを2本慣らしで滑りました。当日7時から来て滑っている受検者もいました。ピステは綺麗にかけてありましたが、気温が高く斜面は直ぐに柔らかくなりそうでした。貼り出し日程表を見ると今回はゲレンデコンディションを考慮して強行スケジュールとなっており、実技9種目中7種目を初日に行い、2日目に2種目、最後に学科試験と最後まで息がつけない状況となっていました。9時に開会式があり、インスペクションの後9時30分から検定開始となりました。
検定当日貼り出された検定スケジュール(左)と検定コース案内(右)

・第1種目<トップコントロール中回り:センターコース/中斜面>
ゼッケン1番の私は最初の検定種目を第一滑走者として滑ることになりました。後ろ左右を確認してスケーティングでいざスタート。しかしいきなりボーダーが右から進入、出鼻をくじかれ、予定していた地点からターンには入れず。参ったなーと思いながらボーダーをかわしターンに入りましたが、予定した様なイメージのターンはできず気づけばゴールで滑走終了。最低限度の滑りは何とかできたものの消化不良気味でがっくりでした。
・第2種目<トップ&テールコントロール大回り:ジャイアントコース山頂から/急斜面>
気を取り直して2種目目へ。コースは既にワサワサ、荒れた急斜面を大回りである程度のスピードで滑走しなくてはならない。ローテーションのため順番がずれて最後から2番目、今度は次々と滑る受検者の滑りを見ながら自分はどう滑るかイメージしました。ゴール付近で転倒する者もでました。こんな状態ですので多くの受検者は消極的に板を横に振ってプレターンをしてスピードを抑えながら滑走していました。しかし自分としてはその入り方は違うだろうと考え誰も滑っていない右側から谷回りでターンに入る事にしました。最終滑走者にお先にとストックで合図し滑走開始。しかし右側のコースはピステが不充分でズルッといきなり足をとられそうになりあわててバランスを修正。次のターンの左外足で何とか踏みとどまりそれから左右ターンを繰り返し最後は山回りで停止し終了。ほっと一安心。最終滑走者の滑りが終わって全員揃って残りのジャイアント斜面を滑り下りると初心者ゲレンデに移動。
・第3種目<テールコントロールプルークボーゲン中回り:初心者ゲレンデ/緩〜緩中斜面>
課題の種目。他の受検者の滑りを見ながら自分の滑走をイメージしましたが、斜面がワサワサで滑りにくい状況となっていました。ともかく角を緩めて滑らせていくしかない、谷回りでポジションが遅れない様に必要により内腰を内旋させるイメージで滑りました。何とかなったかな?
・第4種目<テールコントロール小回り:ジャイアントコース山頂から急斜面>
整地のはずがワサワサで不整地状態。他の受検者の滑りを見ながら自分の滑りをイメージしました。テールコーントロールとはいえ見たところ板を横に振り過ぎている受検者が多い。ともかく養成講習会でアドバイス頂いた様にポジションの遅れを板を横に振って誤魔化さない様にと前に前にと板を縦に踏んでいくイメージで俺が見せてやるが如く滑りました。ヨシこんなもんだろう。(今考えると恥ずかしい)
・第5種目<テールコントロールシュテムターン大回り:シャイアントコース中段から/中急斜面>
課題種目です。この種目はみんな苦手で苦しむ種目です。他の受検者の滑りを見ても冴えません。横ずれが大きく谷回りからのターンがうまく表現されていません。私も最後まで上手く滑る様になれず苦しみましたしひたすら練習していました。また直前まで色々な方からアドバイスをもらいました。外足一本で滑る様に重心移動する事を心がけていざ滑走。プレターン後の左ターン右外足はOK、次の右ターンの左外足は上手く重心移動できず中途半端なターンになりましたが、ともかくターンの流れだけは度切れさせず残り2ターンを上手くまとめて終了。良くはないが悪くもないだろうと玉虫色の演技でとりあえず終了。
・第6種目<トップコントロール大回り:センターコース/中斜面>

中回りの消化不良を解消すべく、またボーダー等に今度こそ邪魔されない様にと右側で見ていたボーダーには声をかけて先に滑ってもらいいざ滑走。スケーティングでスタートしましたがスピードは出ず失速ぎみ、おまけにゲレンデ状況は整地ながら柔らかく転倒が怖く余り軸を傾ける事はできませんでした。特に苦手の右ターンは。何とか無難に滑りましたが決して満足いくものではありませんでした。
ここで検定はいったん終了し夕方、スキー場の営業時間終了後にポールをセットして制限滑走をすることになり、昼食をとって一緒に同宿するスクールの仲間二人と宿に帰って炬燵に入って少し休養し明日の学科試験の勉強をしました。
・第7種目<トップコントロール制限滑降:ジャイアントコース中段から/中急斜面シングルポール20本前後>
16時30分集合ということで16時に仲間二人と宿を出て検定会場に向かいました。平日でリフト営業は16時30分という事でお客様はほとんどいなくなっていました。リフト運転終了後、検定関係者のみリフトに乗ってジャイアントコース山頂へ向かいました。制限滑降は山口県スキー連盟の準指検定と合同で行う事になっていました。ポールセットはジャイアントコース中段からスタートとなっており、斜度距離とも例年の検定より厳しい条件と思われました。またインスペクションを兼ねてコース整備を行ないましたが、ワサワサ状態ではあるので深い轍ができやすく滑走するには危険であり、斜度がきついのでかなりスピードのでるGSのセットだなと思いました。思わずこれは安全のためにヘルメットがいるなと思いました。チャオ御岳の常設ポールレッスンで2日間斜度のきついポールトレーニングをしていたので精神的には何とかなると思いましたが、検定開始が17時しかも山口県からスタートして自分の順番はラスト。季節は冬の夕暮れ、視力も悪い、果たしてコースが良く見えるかどうかだけ心配でした。前走者やトップレベルの選手の滑りは流石に競技経験があるのか力を見せつける様に上手いし早い、ともかく旗門不通過なく滑りおりればOKなのですが、コースが荒れている分足をとられて転倒の危険があるし、斜度が急なのに結構えぐいセッティングときているので注意しないとコースアウトも考えられます。恐る恐るテールコントロールでゆっくり滑る者、攻め過ぎて吹っ飛ぶ者もいました。余りにタイムが遅いと判定会議での評価は下がる。自分の順番を待つのは長いし冷えてきたので林の中で用をたしました。そして暗闇が迫る頃ようやく自分の番となり、トレーニングで教わった一本先のポールを見て滑るということを意識し最初のターンをどの様に入るかだけ決めていざスタート。二本目のポールで足をとられそうになりましたが何とか耐えました。後はひたすら滑っていくのみでした。肩は中々前に出て行かずポジションが後ろとなりスピートに乗れませんでしたが無事ゴール。終わった。とりあえず今日のところは大きな失敗はなかった。
宿に帰って板の手入れをしてゆっくり風呂に入って夕食をとりました。夕食後はひたすら明日午後の学科試験に向けて3人で出題を予想しながらひたすら勉強。クエン酸飲んで23時就寝。


<2日目>
翌日は放射冷却で大変冷え込んで久し振りに冷たい朝でした。今日は所属するスキースクールのサポーターが何人かとBC級検定員試験受検者が来るという事で合流のため8時前に会場に到着。検定は午前中に終了という事で、前々日に購入した1日券を彼らに引き取ってもらい4時間券を購入。足慣らしにみんなでジャイアントコース山頂から検定種目の小回りで滑走。綺麗にピステがかけてあり端が少しだけそのままにしてありました。ここが不整地小回りの検定コースかな?硬い硬い、不整地として残してあるところは特にかちかち、滑れたもんじゃない。次は受検者数人で課題のトップ&テールコントロールのプルークターンを練習しお互いに最終アドバイスを行ないました。しかし中斜面とはいえ雪質が硬すぎて低速種目には難しすぎる。受検者は口々に早く雪が緩めばなと呟く。9時集合で9時30分スタート。
当日の検定会場の状況 学科試験問題

・第8種目<トップ&テールコントロールプルークターン:センターコース/緩中〜中斜面>
検定斜面は予想していたより少し下がったところからとなり、一安心。順番は5番目。4人の滑りを見ながら自分の滑りをイメージ。もっと角付けをゆるめて、軸足となる内足首をしっかり締めて外足をもっと前に滑らせるだろうが!滑走者の滑りを見ながら自分のイメージとの違いを心で呟く。実技検定でジャッジするBC級検定員受検者の集団に向かっていざスタート。左ターンよし、右ターン何とかよし、外足をしっかり動かし内足のところまでそろえて次のターンに入る。1ターン、2ターン、3ターン・・・・よし終了。何とかなった。
・第9種目<トップ・&テールコントロールの小回り。ジャイアントコース中段から/中〜中急斜面>
実技最後種目。コースコンディションはまだまだ硬い。私はエッジの効きを考えて板を左右逆に履き替えました。順番は最後。実技検定のおおとりを務める事となりました。受検者は次々と滑っていく。トップレベル選手2名はこれでもかというくらい振り幅の大きい小回りを見せつける。小回りが苦手な者は板を横に振って止めるエッジングでともかく何とか滑り下りる。そして最終滑走者の私の番となりました。泣いても笑ってもこれが最後。ふっと息を吐いてスタート。ポジションを前にして股関節を動かし落ちていく様に滑る。しかしなかなか落ちてくれない。落ち着いて回せと心で唱えながら滑っていく。ゴールが見えて停止。一礼。ポジションには不満が残りましたが何とか滑り下りました。大きな失敗なく実技検定は全て終わりました。後は学科試験だけだ。昨年合格したスクール仲間が「良かったよ。2種目とも合格点つけたからね。」と嬉しい言葉をかけてくれた。
・理論(学科試験
受検者みんなで早めに昼食をとって宿に戻って学科試験に向けて勉強。ともかく必死に最終確認のために書きまくる。4回目で何度も覚えたといっても曖昧な記憶では減点となる。ともかく正確な記憶こそ全てと必死に書く。14時開始のため13時30分に宿を出発。会場の北広島町文化センターまで車で10分。トイレに行ってゼッケンをつけゼッケン順に着席。学科試験は検定員受検者と同じ会場でした。問題用紙、回答用紙が配られる。試験時間は90分。いざ開始。ともかく覚えたところから必死に書いていきました。予想通り「指導者規定」「ターン運動の特徴」「SAJ安全マナー10か条」「良いスキー学習をするための基礎的条件」「競技種目」「ジュリメンバー」「RICE処置」・・・次々と言葉を埋めていく。オフィシャルブックからの出題はILOVESNOWキャンペーンだが予想した問題よりちょっと突っ込んでいる。ともかく内容が合っていれば点は何点かもらえる。ショック症状の徴候、用語の説明、スキー技術指導について、スキーの歴史としての技術の変遷とインタースキーについての穴埋め問題にとりかかる。全問回答。8割は取れたとの安堵感とともに時間が来て終了。
コンビニによって酒とつまみを買って宿に戻る。ゆっくり風呂に入ってからひと休み。夕食は宿のおばちゃんが用意してくれたスキヤキもあり久し振りにビールを飲みながら三人で鍋をつつく。部屋に帰って皆で検定について、スキーについて色々と話をしながら焼酎を飲み床につく。


○結果発表と検定後の対応


 9時30分に結果発表との事で9時過ぎに宿を出て会場に向かう。会場の入り口で普及委員長と出会ったので「お裁きを受けに参りました、宜しくお願い致します」と挨拶。会場1階ロビーには受検者が既に集まっていました。9時からは検定員検定の結果発表。全員合格で合格証とライセンス証を持って下の階に下りて来ました。入れ替わりに我々が2階の会議室に入室しました。ゼッケンをつけ順番に席につく。サポーターも入室し後ろで見守る。広島県スキー連盟副会長の挨拶の後、普及委員長より合格者の発表となりました。緊張の一瞬だ。合格者は受検番号順に発表される、つまりゼッケン1番の私が最初に運命が決まるのです。過去3回の検定では番号は飛んだ。「ゼッケン5番、、、」無常にも一気に全日本技術選手権出場のトップ選手まで番号が飛んだ。一瞬のうちに会場内はため息に包まれ重苦しい空気となりました。私の検定は終わった。これが運命なのかな、準指導員の壁は厚かったと思いました。目をつむりこの4年間を振り返りました。しかし次の瞬間我が耳を疑いました。「ゼッケン4番」??何で戻るの?何が何やら解らなくなりました。「ゼッケン15番、3番、10番、21番、9番、17番、、、」とランダムに呼ばれました。顔見知りの受検者が次々に呼ばれる。成績順か?彼が合格なら俺にもチャンスがあると思った時「ゼッケン1番」とコールがあった。よしと呟き立ち上がったが、ハイという返事ができなかった。普及委員長から「返事がない」と叱られ慌てて「ハイ」と返事をしました。結局合格したのは1番から5番までの一列目。二列目は一つ飛んで7番〜10番、三列目以降は15番、17番、19番、21番の13人でした。例年通りゼッケン順に呼んでくれたら気持ちよかったのに意地悪だなと思いました。その後の講評の中で学科試験は近年稀に見る全員合格との説明がありました。合格者代表が挨拶をして結果発表は終了。不合格者は担当講師から講評を聞くためその場から退場となるので、不合格者は仲間の合格者には「おめでとう」と祝福の声をかけて退場しました。ちょっと複雑な心境。去年までの私。サポーターも退場し残った合格者に対して普及委員長から祝辞と有資格者としての心得についてのお話がありました。「資格を取ったからといって偉くなったわけでも滑りが上手くなったわけでもありません。昨日までと何らかわりません。但し今日から有資格者としての責任のみは付いてきます・・・。」その後、登録料を支払い、合格証とライセンス証、ワッペン、バッチを受取、普及委員、県連幹部とともに合格者の記念撮影を行ないました。面接はありませんでした。
合格後受け取ったライセンス証、バッチ、ワッペン 指導者研修会模様

会場を出て、外で待っているスクールの先輩やサポーターできている知人に報告とお礼を言いました。。オフトレでお世話になり、今回の検定のサポータ−を2日間努めていた他のクラブの友人としっかりと握手。お世話になったスクール、クラブ、友人に連絡。またロビーに残っていた不合格となった仲間から講評について話を聞く。私が思っている以上に厳しい評価でした。会場に残っている関係者にあらためてお礼を言い、不合格の仲間に励ましの言葉を一声かけ会場を去りました。私は過去3度茫然と会場を去りました。合格者は仲間とスキー場に滑りに行き、不合格者はがっくりとうなだれて帰路につく。県民の森の様にスキー場の施設の中で結果発表がある場合、不合格者にとって友人知人がスキー場にいる場合歩いて報告に行くために辛いところがある。私も2年前スキー場まで行きましたが、報告のみして滑らずに帰りました。今回私はスキー場には行かず、一通りお世話になった方々に連絡した後に温泉に行って疲れをとる事にした。4年間の疲れがどっときました。そこで昼食をとって職場等へのお土産を買ってから、会場の近くでもあり過去の検定でお世話になった大佐スキースクールの友人達へ報告とお礼に行きました。友人が駐車場入り口まで出てきてくれて合格を祝ってくれた。特に同じ4回目で苦労して合格した友人が気持ちがわかるだけに一番喜んでくれた。その後宿泊した宿とお世話になったスキーショップによって帰路に着きました。
その日は実家に立ち寄って仏壇の父親の位牌に線香をあげ合格証を見せながら報告しました。翌朝は職場にお礼のお土産をもって行きました。営業エリアにスキー場のあった最初の職場からお世話になっている支店長に報告すると共に朝のミーティングで職場の仲間全員に合格報告を行ないました。協力してくれた取引先にも先ずは電話とメールで報告とお礼を述べました。訪問時にはあらためてお礼を言いました。皆心配していただけに喜んでくれました。その週は溜まった仕事を片付ける事と友人知人等お世話になった方に報告とお礼の日々でした。翌週はISO内部監査員という初めて経験する仕事等と検定疲れもあって風邪をこじらせてしまいました。そのため検定合格者が最初に参加する指導者研修会に参加するも体調不良と寝不足も相まって半日で中断せざるを得ませんでした。1日に短縮された日程でしたが閉会式には出席し納会を兼ねた県連幹部との顔合わせとなり挨拶をしました。その後体調を回復してから別途礼状を作成しお世話になった方々に送付しました。当然ながらスクールの納会やクラブの有志の打ち上げには参加して報告とお礼を述べました。


○検定で得たもの


・クラブを超えた広島県内のスキー仲間の輪
一番得たのは自分の所属するクラブを超えた広島県内のスキー仲間、友人だと思います。僕の場合4回も受検したため、1回あたり受験者は平均約20名としてそのうち初めての人が10名と考えても40人近く仲間が増えたことになります。ほとんどがスキースクールに所属しているためどこのスキー場に行っても知合いだらけとなり、勝手な事はできなくなりました。同じ釜の飯を食うとはよく言ったもので、理論2日、実技5日、検定2日と同じ目標に向かって取り組むわけです。実技講習は5〜8人程度の班に分かれますが、私の様に検定浪人していると中には毎年同じ班になったり、宿が同宿になったり、オフトレーニングでもご一緒する場合もありますので、付合いは深くなりますね。これを機会に電話番号やメールアドレスを交換して連絡を取り合う様にになります。また合格してからも2年に1回は指導者研修会で顔を会わせますのでこれからも長い付合いがはじまります。仲間が多い程スキーは楽しくなると思います。その点がプライズテスト等自己の技術向上を目指す目標との違いだと思います。
・スキー技術の向上(技術の着眼点、評価のポイント)
次に合格したという事は不合格だった昨年よりスキー技術が向上した事になるのですが、どの点かといえばスキーを見る目が養われたのではないかと思います。来シーズンは検定員検定を受検するわけですが、受検者は1級合格者ですので技術レベルはある程度高いわけです。それでも合格するためにはそれぞれの持っている欠点や問題点を解明して克服しなければなりません。各受検者に対する担当講師のコメントを皆で聞き、自分の事の様に考える。こんなに上手い人でもこんな問題点があるのか?普通に滑っていると上手いが、低速で滑ると上手く滑れないのは板や身体の動かし方がこう違うからだ等となるわけです。。また理論も勉強するので1級受検の時のように外見を真似するのではなく、内面的な身体の動かし方を先ず考えて、それが外見上どのように表現されるかを考えるようになりました。ポジショニング、重心移動、角付け等の基本が実は結構その後のスキー操作に大きく影響することが理解でき、まじめに矯正に取り組む様になりました。結果無理のない疲れない楽なスキーというものが少し見えてきた気がします。4回目にしてやっとスキー技術の色々なものが見えてきました。何も解らない状態で2回目、3回目で合格しなくてよかったとつくづく思いました。
ところで同じ講師の方にある程度レベルが同じ仲間と一緒に長期間教わるという事は学習内容効率を考えても大変良い事です。受講する事で上手くなる要素は沢山あります。しかし講師の「スキー仲間を手助けする仲間を養成する」という使命熱意気持ちを考えると、ただ単に技術を磨いて上手くなるために講習を受講するというのは失礼だと思うし、やはりスキー仲間を増やすための使命感を持った人を養成するための技術的講習だという事を自覚する必要があると思います。
・人に優しくなりましたしスキーに対する考え方も少し変わりました。
最後に合格への道程が困難だっただけに色々な方々のお世話になり人の優しさや情を知り人間的に謙虚になり角がとれ少し丸くなった気がします。ご協力頂いた方々には感謝の気持ちで一杯です。本当に有難う御座いました。また講習のために自分のスキーライフの多くの時間を割いて頂いた講師の皆様や検定受検者、サポーターからスキーに対する熱い情熱を頂きました。


○今後のスキーライフについて

これからも引続き現在の様なスキーライフをといきたいところなのですが、現在43歳という年齢からくる体力の衰えをどう克服するか、また私生活と仕事をどう両立するかが課題となります。当面オフトレーニングのスポーツジムでのトレーニング等で身体を鍛えなおし、仕事と生活に無理がない程度のスキー計画を立て何とか年間滑走日数20〜30日程度は確保したいと思います。毎年参加していた八方遠征も3年に一度ぐらいは参加したいと思います。
また、指導資格を取得したとはいえまだまだ指導経験不足です。クラブ等で僕のつたない技術が役に立つのでしたら積極的に生かしたいと思います。


○検定への取組みと準備について

クラブ内外で今後検定にチャレンジする人のために僭越ながら何点か整理させて頂きました。
・志望動議を明確にして下さい
ただ単に技術向上の一環として受検するのはやめてください。1回で合格できなかった場合に受検が続けられなくなります。1回の記念受検になってしまったり、検定結果に打ちのめされて終わります。1回だけ受検したという人が結構多い様です。この検定は一度受検したら合格するまで続けるものであり、1回の受検でやめるという事は志望動機が違っていた可能性があります。受検者が社会人であれば家庭仕事と諸事情もありますので、どうしても2〜3回ぐらいかかりますのでそれに耐えうるためには確固たる志望動機がないと気持ちが続きません。自分自身で考えて下さい。初心者、子供を含めて仲間や友人と一緒にスキーをする時に彼らのために努力することに喜びを見出せるかという事を。取得してからも大変な資格です。資格維持のための技術鍛錬、資格者としての責任がついてきます。
・できればスキースクールに所属して下さい。
資格を取得して一番生かせるのはスキースクールです。逆にスクールで指導するための技術習得や考え方や理論習得です。スクールで実際に指導することが一番の受検勉強になります。指導法を教科書で読んだだけでは身につきません。年齢が高ければ言葉だけでは覚えられません。
また指導種目を種目そのものとして練習することは無理がありますし、一般レッスンでは特化して教えてもらえるメニューはありません。クラブの先輩や友人に特別に頼んで教えてもらうかですが、やっぱり滑り方の確認方法として、実践種目で求められる滑りへのつながりを含めて勉強できるのはスキースクール以外にはないと思います。
スキースクールに所属しないで2回受検しましたが、指導種目をどうしていいかさっぱりわかりませんでした。ポジションや重心の位置、ニュートラルポジションの考え方を含めて指導種目の奥の深さにあらためて気づかせてくれます。
・自分のスキーについてしっかりと分析して下さい。
敢えて自分の検定での成績結果を公開したのは、自分のスキー技術を見つめ直す事が合格へポイントだからです。多くのスキーヤーは3つの技術のうちだいたい一つの技術で滑走していると思います。私の場合、テールコントロールとトップ&テールコントロール技術が混じった様な曖昧な滑り方をしていました。トップコントロールは苦手でした。バッチテスト1級までですとそれで良かったのですが、指導者検定で求められるのは3つの技術をちゃんと身につけてそれを明確に表現して滑走することです。1回で合格できる実力を持っている人は別として、不幸にして不合格になった人は折角検定での滑りを評価して頂いているのですから、ショックで自暴自棄にならないで成績結果表を上手く生かして自分の欠点を冷静に確認して下さい。75点が合格点で○、3人がジャッジして2人以上が合格点を出せば種目としては合格です。×が不合格ですが、74点なのか73点なのか、また75点に近い74点なのか担当講師に尋ねて下さい。私の場合はトップコントロール技術については73点の不合格でした。その点を踏まえて検定終了直後からゴールデンウィークまでシーズン後半に次年度の検定に向けて欠点克服の練習をすればよいのです。欠点の内容によってはオフトレーニングの練習メニューや滑走計画、練習方法も違ってきますので注意して下さい。
・無理のないしっかりとした計画を立てください。
検定は1年に1回の受検機会しかなく、オフトレーニング、10月の理論講習、12月中旬からの始まる実技講習、2月末の検定本番を考えると大変長丁場でありしっかりしたスケジュールを立て計画的に学習する必要があります。泊りがけで2日連続の講習を受ける事が2回あり検定も平日を含めて2日間です。体力も必要です。検定会場も毎年芸北と備北のスキー場が交互に実施であり自宅からスキー場までの移動時間もかかります。理論講習は最近ずっと庄原であり、実技講習は12月:人工雪で芸北、1月:備北、2月:芸北とバラバラです。しかしいくら計画しても仕事が忙しくなると学科の勉強などがなかなかできなくなります。特に学科については出題範囲も広く覚える事がたくさんあります。しかしながら全てスキー場で指導するためには必要な知識です。そう考えてコツコツ勉強してください。また過去問題を数年間入手して研究すればある程度必要な知識は絞れますので是非実施して下さい。
・練習方法について(参考までに)
実践種目、特に小回りについてはひたすら滑り込むしかないと思います。苦手な人は長野県の白馬八方尾根等のスケールの大きなスキー場へ遠征して長い距離を雪質、斜面状況、斜度を変えながら滑り込む事をお勧めします。インラインスケートで基本動作やバランス能力を身につけて、アクロスで滑り方をチェックして、人工雪から滑り始めて、中国地方では4月初旬、できれば信州などへ遠征してゴールデンウィークのざくざく雪まで滑って30日は滑走日数を確保してほしいと思います。スキー教師となる以上それくらいは滑らないと、生徒さんにスキーについて経験を語れないと思います。また制限滑降も検定種目であるので、ポールトレーニングもやって下さい。スキーは自然相手です。一つとして同じ状況はありません。滑り込む事で色々な状況を経験して対応できる様になります。不整地が苦手な方には八方の兎平常設コブレッスン、ポールトレーニングではチャオ御岳やゴールデンウィークの志賀高原熊の湯の早朝ポールトレーニングがお勧めです。練習はできるだけ一人ではしないで下さい。仲間と一緒に滑って見てもらったり、ビデオ取りをしてもらって自分の滑りをチェックして下さい。
また、私は特別に運動能力が優れているわけではありません。体育の成績は3でした。年齢的にも今は中年です。しかしながらカービングスキーの出現等の用具の進化とスキー技術の進歩(私はスキー技術の解明と思っています)が今まで特別な能力を必要としていたスキー技術の習得を私の様な普通の者でも努力次第である程度可能してしまったのです。だから私はメインスポーツ種目をスキーに絞ってオフシーズンからトレーニングをしています。ゴルフや水泳もしますが、スキーとは位置づけが違います。ここ4年間はシーズン中も30日以上の滑走日数を維持しています。普通の運動能力さえあれば一つの目標に向けて情熱を持って取組み、ある程度の運動量を確保しながら練習メニューを工夫して仲間のアドバイスに素直に耳を傾けて自分を信じて努力すれば結果はついて来ると思います。
・良い人間関係を築いて下さい。
検定は絶対評価であって相対評価ではありません。求められた滑りができれば合格です。全員合格もありえます。受検者、講師はみんな仲間であり味方です。クラブ、スクール、職場の人たちもみんな応援しています。人間関係を円滑にしてできるだけ多くのサポーターを作ってください。3回目の検定の時担当講師や他のクラブサポーターにサングラスやゴーグルを貸して頂いた事もありました。練習も一人でするより仲間としましょう。自分で自分の滑りは撮影できません。ビデオ撮影やアドバイスしてくれるのは仲間です。宿泊も一人では泊まれない場合もあります。仲間を作って一緒に泊まって共に頑張りましょう。合格したらお礼だけは忘れずにして下さい。そして恩返しの意味で今度は仲間のためにお手伝いましょう!
・お金がかかりますのでできれば1回で合格して下さい。
冗談で1回検定受検に10万円かかるなんていっていますが、本当にお金がかかります。
参考までに以下の費用が最低限かかります。講習代(理論・実技)24,000円、検定料20,000円、テキスト代約10,000円、リフト代7日分約30,000円、宿泊代7,000円×4=28,000円、その他交通費(ガソリン代、高速代) 
以上合計112,000円+交通費。スキー板もトップモデルを買えば金具代込みで1セット約10万円です。
また、受検には受検願書の提出が必要であり12月1日までに必要書類と費用を広島県スキー連盟まで提出する必要があります。願書にはクラブ会長推薦状が必要でありクラブ会長の署名捺印が必要となります。添付書類も1級合格証のコピーと受検年度のSAJ会員証のコピーが必要です。クラブ事務局と連絡をとって日頃から整理準備しておかないと願書が提出できなくなります。
検定に最低限度必要なテキストと問題集



○最後に

今のところ所属するクラブで来年準指導員検定を受検すると言う話は聞いておりません。しかし今後出てくるかもしれないのでその時のために参考になればと思い筆をとりました。また他のクラブの方でこれからリベンジを含めて受検を予定している方の参考になれば幸いです。ご検討をお祈りしております。私でできる事があればご協力しますのでご連絡ください。    2007.4.25